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【子ども部屋のあれこれ】将来を考えた可変性のある間取り
皆さまが子どもの時に自分の部屋はどれくらいの大きさがありましたか?
私は自分の部屋はなく、くつろぐのも勉強をするのもずっとリビングでした。比較的珍しい方だと思うのですが、当時はそれが当たり前だったので違和感なく育ってきました(;^_^A
子ども部屋の考え方は、夫婦の育ってきた環境や価値感によって異なります。
もちろん、今の生活スタイルによってもベストな間取りは変わってくると思いますが、子ども部屋のあり方も時代とともに変化していますので、本日は今時の子ども部屋事情をご紹介したいと思います。
どれくらいの広さが必要?
●自分は6帖の部屋で育ったから、子どもにも6帖の広さの部屋は与えてあげたい
●自分の部屋がなく育ったから、部屋があるだけで十分
●家族で過ごす時間を大切にしたいから、個室は小さくて良い
など、様々なご意見があると思います。
では、子ども部屋の最小限の広さは、何帖だと思いますか?
・・・なんと「3.5帖」なんです!
子ども部屋の広さに正解はありませんし、広ければ広いに越したことはないかもしれませんが、3.5帖あれば机とベッドが置け、子ども部屋として機能するのです。
実際に、子ども部屋は「6帖以上ほしいです」のように子ども部屋の広さに対してご要望をいただく機会も減り、コンパクトな子ども部屋をつくるケースも増えています。
大切なのは、将来まで考えて間取りを計画すること
新築を検討される方は子どもが小さかったり、これから子どもを計画される方が多いと思います。
どうしてもお子さまが中心の生活ですから、希望される間取りも子ども中心の考え方になりやすいですが、将来まで考えて間取りを考えていくことが大切です。
では、時間軸で家族構成の変化を考えてみましょう。
子どもが個室を必要とするのは、小学生の中学年から独立するまでの十数年間だけのことも多いようで、時間軸で考えると子どもが個室を使う時間よりも、子どもが独立してからの夫婦の時間の方が長くなるということに気付いていただけると思います。
そこでご提案したいのは、将来まで考えて「可変性」のある間取りにすることです!
「可変性」のある間取りとは・・・将来的な間取り変更に対応できる造りにすること。
木造住宅の場合、柱や構造壁などは簡単に撤去することができないため、将来的な家族構成の変化なども考えて、構造壁の位置を設計することで間取り変更にも対応しやすくなります。
最近多い子ども部屋の造り方が、2部屋の子ども部屋を仕切らず子ども部屋が必要になった時に2部屋に仕切るということ。
将来2部屋にするには、大工工事で間仕切り壁を造る方法がありますが、子ども同士が同姓で仲が良ければ、家具で緩やかに間仕切りをする方法でも良いかと思います。
特に、子どもがまだ生まれていない方であれば、子どもの人数・性別が分からないため、将来的な家族の変化に対応するためには有効な手段だと思います。
子ども部屋には何を求めますか?
ここで大切なのが、自分たち家族に合ったライフスタイルとは?を考えることです。
6帖のテレビ線付の部屋で育って、放課後には友達たちと部屋で集まってゲームをして、親と顔を合わせずに友達たちを呼んでいたという思春期を過ごした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
”あるある”なのが、それぞれの個室をつくり、子どもが成長し独立した後には使い道がなくなって、ついにはただの物置になってしまうこと。・・・これが一番勿体ない使い方ですよね。
年に数回ある帰省も、孫を連れて子供家族での帰省では、個室ではなくリビングで過ごすことが大半になります。
最近では個室よりもリビングや共通の収納など、家族で時間や空間をシェアする傾向にあります。
部屋ではなくリビングで勉強をさせるご家庭も増えていますね。
子ども部屋の収納もファミリークローゼットのような家族共通の収納に集約して、家事の時短をするのも効率的だと思います。
敷地の大きさも予算も限られている中で、何を優先する必要があるのか考えてみましょう。もちろん個人のプライバシー空間をしっかり造った方が、ライフスタイルが叶うご家族もあると思います。
マイホームをきっかけにどんな暮らしがしたいか家族会議をしてみるもの良いと思います。
田中住建では、このようなライフスタイルや将来像などもヒアリングしながら、設計をご提案していますので、お気軽にお問合せください!